ファブリオーって?

フランス語っぽいですね。そう、いかにもフランス語です
12世紀あたり以後の中世フランスで自然発生した小説のようなものです。
当時まだ「小説」という概念やジャンルはなく、というか、文字で書かれた文章に価値があるとは思われておらず、
書くほうも読むほうも、ごく自然体で楽しんでいたと思われます。今でいうワイドショーや実話小説みたいなものかな。
節操はありません。何でもアリです。なので大体において猥雑、下品、偏見タップリ、バランス感覚皆無の楽しいものです。
多分、現在の小説だって、モラルや羞恥心を外せばこうなるでしょう。

私もとりあえず文芸学科だったので、カンタベリー物語を読んだ後にルーツを知りたくなり
幸いフランス語の成績が優だったため、読めるだろうとタカをくくって原典をいくつか探し出しました。
結果は残念、全然読めませんでした。やはり2単位取っただけでは無理だった。それに文章が古くて、単語も違うみたいだし。
で、当時あまり手に入らなかった日本語訳を、もっと苦労して探し出し、いくつか読んだ憶えがあります。面白かった!
現在のフランス小話に直結するな、とも感じたのも憶えています。
そんなものが、どうしてこのサイトにあるのかって? 以下で言い訳しましょう。。

ファブリオーなら問題ないでしょう

蔵小路タマというネコが小説らしきものや怪しげな翻訳モノを書いています。
書きたい放題で、時には読者無視の暴走を繰り返しています。
これが小説か?というと、正直、わかりません。
もっとも、小説って何か?とあらためて問われても、明確な返事などできないのですが。
芸術か、文学か、小説か?? だけどそれって決める意味ある? 文字で表わされた何か、といえば正しいでしょうね。
タマ作品?などを発表するに当たり、「小説で〜す」とは言いにくい。私がそう思ってるだけかもしれませんが。
ならいっそ、これらの文章はファブリオーかファブリオーの流れを汲む一連の駄文、とすれば誰の心も痛まない。
そんなものを以下に発表します。全部、1ページがA5判のpdfで、見開きでA4です。

いかにファブリオーでも、今は文明開化の時代。著作権はしっかりあります。パクリ、盗用など、見つけたら徹底的に意地悪すると決めています。
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ご意見等(多分ないと思う)が万が一ありましたら、こちらにメールをください。


タマ出世作 サービスエリア
タマが出世したかどうかは別として
タマが最初に書いた小説です。
260ページもあって、無駄に長いので注意。

作:蔵小路タマ

【タマのコメント】
携帯小説とかラノベとか読んでたら、
アタシにも書けるって思った。
んだから書いてみたんだ。
アタシは余計な改行なんかしないよ。

市界文書
 シリーズ
創世記

創世記二

市の境を流れる川っぷち
昔の防空壕から発見された歴史的文書を
タマが翻訳。はたして真実か悪ふざけか?

創世記:神が世界を作ったイキサツを
 1日目から7日目まで詳細に描写。
創世記二:神の子が生まれ、新たな騒動。
 神は山上で演説し、自由な国を作る。

両方とも、それほど長くありません。

作:詠人不知 訳:蔵小路タマ

市界文書
 シリーズ
偽神紀 其の一

偽神紀 其の二

市界文書シリーズの続き。
時系列では創世記二の次になります。

偽神紀 其の一:繁栄する人間文明と
 人間的に生きようとする『神の子』の葛藤。
偽神紀 其の二:ボヘミアンラプソディーで
 厳かに開幕するアナーキーな世直し運動。
 十字架に架かった『神の子』の運命は?

両方とも、それほど長くありません。

作:詠人不知 訳:蔵小路タマ

市界文書
 シリーズ
民衰記
 または
経世済民
一応、市界文書シリーズ。
偽神紀二の続きだけどスピンオフ。

その後のユダはどう生きたか?
誰も書かなかった後半生。
裏切り者の汚名を着せられた彼の
真の姿が今ここに!
(あるいはタマの大暴走?)

それほど長くありません。30ページくらい。

作:詠人不知 訳:蔵小路タマ

市界文書
 シリーズ
救命記
市界文書シリーズ。
創世記のあと、カナンで何があったか。

神様と動物たちとノアの物語。
宇宙の構造が明かされ、
イエスが十字架に架かった背景も。
大団円に向かう序章、ここに完成!

ちょっと長いかな。50ページくらいです。

作:詠人不知 訳:蔵小路タマ

市界文書
 シリーズ
哀歌 其の一

哀歌 其の二

市界文書シリーズ、救命記の続き。
事態は急展開。神様の楽園に暗い影が。

哀歌 其の一:イエスなき後の地上、
 欲と謀略にまみれた抗争が発生。
 利権がらみの領土拡大でカナンに危機が。
哀歌 其の二:神様は全世界を眺め、
 特に展望もなく目前の大問題に直面する。
 こりゃダメだと思う間もなく大惨事が。

両方とも50ページくらい。

作:詠人不知 訳:蔵小路タマ

市界文書
 シリーズ
出地上記

新創世記

市界文書シリーズの最後です。
ここまで来たら全部読んでね。

出地上記:ついに地上を捨てた神様、
 全動物を連れて少しでも安全な場所に疎開。
新創世記:時には理解を超える事実もある。
 少しだけ利口になった神様の下した決断は?
 納得してもしなくても、これで大団円かなぁ。

両方とも我慢できる程度に短いです。

作:詠人不知 訳:蔵小路タマ

志異シリーズ ブランコ

桃花平


中国に聊斎志異という奇書があります。
全然怖くなく、ときにはほろ苦い奇談集。
翻案されて、小説や芝居になった話も多数。
今新しく書いたらどんなのができるか?
大胆不敵にやってみました。

ブランコはショートショート、
桃花平は中編です。

作:大塚 明

志異シリーズ 桃太郎異聞

みなさんご存知の桃太郎。
でも、考えるとヘンじゃないですか。
山の中に爺さん婆さんが住んでた理由は?
二人はどうして金銀財宝を持ってたの?
犬・サル・キジの目的は何だったのか?
答えを探すと、こんなお話になりました。

日本民話考証協会無推薦

採話:鉄板焼太郎 文責:大塚 明

志異シリーズ
あるいは
怨霊でいっぱいの

長野の長老から届いた不思議なパンフレット。
ハナポチが一匹で翻訳に挑戦すると、
誰でも採用される求人広告・就職案内だった。
それも無期限の正規雇用の楽しい職場。
ただし任地は少し遠そう。
あなたも応募しませんか?

著:クンテキンタ 訳:ハナポチ

■□■ 近刊予定(推定) ■□■
 市界文書シリーズは、象印魔法瓶の分はオシマイ。残るはタイガー魔法瓶。
 志異シリーズはオカルト物・時代物、脳内宇宙物に挑戦中。他にマサネコの半生記もあるかも。
 評判に関わらず、このページに掲載するつもりです。



2014年04月14日初版 大塚 明
2014年04月27日 民衰記追加
2014年06月15日 救命記追加
2014年11月15日 哀歌其の一・其の二、出地上記、新創世記追加
2014年11月19日 桃太郎異聞追加
2015年01月14日 あるいは怨霊でいっぱいの空追加